

2025年12月
季節の便り
農園の近くにある、シンボルとなるような樹木の季節ごとの姿をご覧いただきます。
少しでも季節の移ろいを感じていただければ良いのですが、なかなかです。
千町のクスノキ

千町農園の入口近くに生える、4本のクスノキです。
その内の1本は、幹の太さが3メートルを超え、巨樹の範囲に入ります。
毎月ご紹介を続けていますが、画像を撮りなおしても、余りに変化が少なく、マンネリ化しているように思えてきました。
「季節の便り」全体をそろそろ見直す段階になっているかと考えています。

すでに新芽が出てきています。
画像では、ご覧になりにくいので、どこかで差し替えます。
今は、全体が緑の葉ですが、冬が深まるにつれ、一部の葉は、赤く色づいてきます。
春は、クスノキの”紅葉”の季節となります。
(2025年12月1日撮影)

粟生野円立寺のボダイジュ(茂原市指定天然記念物)

粟生野堂山農園近くの顕本日蓮宗の円立寺(えんりゅうじ)墓地に生える
ボダイジュです。
樹齢は800~900年と言われています。
すでに主幹は枯れ、残った台木から10本ほどの芽木が、巨樹を構成しています。
このボダイジュは、シナノキ科に属する落葉広葉樹で、
今は、秋の気配を漂わせています。

上の画像のように、やや遠くからの木の姿は
余り特徴的なところを見出せません。
一方、台木(根元)の姿は、かなり珍しい姿です。
芽木の生えだしている台木の中央部から、細いササが生えていることを見つけました。
どのような過程を経て、この地にとても長い期間に渡り、生きているのかは、想像することも難しいですが、円立寺の歴史もひも解きながら、ご紹介したいと思っています。
すっかり葉を落とし、早くも冬の訪れを感じさせています。
(2025年11月27日撮影)

粟生野蓮沼のイチョウ

粟生野蓮沼農園に近い、竹林に囲まれた大きなイチョウです。
タケが密集していて、踏み入れることが難しく、
幹回りを測ることなどはできていません。
より近づいてみると、数多くの幹の集合体により、
構成されているように見えます。
正確な状態をいつか確認できるようにしたいと思います。
改めて、堂々とした「無名の孤樹」を感じます。

今年(2025年)は、イチョウの木の周辺の草が放置状態になり、夏以降は近づくことが難しくなっています。
こちらだけではなく、例年、除草作業が行われていた場所が、
今年は放置状態になっているケースが多くなっています。
粟生野蓮沼農園の付近は、里山の雰囲気もある、
小さな自然がいっぱいの環境です。
幹の頂上部の一部を残し、ほぼ葉を落としています。円立寺境内の大イチョウなど付近の他のイチョウに比べ、落葉が早く進んでいます。
(2025年11月27日撮影)

農園の今
千町農園

昨年(2024年)に比べ、11月は秋らしい気候だったように感じています。
圃場として使っていませんので、ご覧頂くのを控えるべき姿ですが、流れでお示しします。
チガヤの除去には、意外にも充電式ヘッジトリマーが頑張ってくれています。
年内には、何とか全体を畑らしい姿に戻したいと、消極的な目標を持っています。

残っているチコリー株も、秋の訪れとともに良い姿になってきました。
とてもまとまった収量にはなりませんが、何かがあるかも知れませんので、見守って行きます。
(2025年12月1日撮影)

粟生野農園(堂山)

7月末には、通路も含め、8本の畝はメヒシバに覆われてしまいました。
猛暑の中、順調に生育していたチコリーの株たちは、次第にメヒシバに覆われ、姿を消して行きました。
ようやく残った株たちが、良い感じの姿を見せてくれるようになりました。
11月からは、東京都内のレストランさんにもお届けしています。
おかげさまで、チコリーの評価は良いようですが、集客に苦労されているお店も多いと聞きました。

残ったチコリー株の状態は、例年の秋に比べると大型になっています。
ミックスリーフとして収穫出荷できる量は安定してきました。
但し、やや大きめの葉も出させて頂いています。
アントシアニンは良く現れています。
(2画像 2025年10月29日撮影)

10月17日に、残された畝にタネを直播しました。
それが、ここまで生育してくれました。
年内の収穫出荷は難しいと11月に申し上げましたが、一般的なベビーリーフであれば、可能です。
しかし、「多菜畑農園のチコリーのミックスリーフ」としては、ふさわしくないと考えます。
ビニールトンネルを準備しましたので、冬の期間の管理を経験したいと思います。
(2025年11月22日撮影)


粟生野農園(蓮沼)
粟生野農園(堂山)から県道138号を渡って、南白亀川(なばきがわ)水系の小中川(こなかがわ)に注ぐ水路沿いの静かな環境の畑です。
2023年末から、収穫を始めました。
里地らしい自然の姿と太陽光パネルが敷設された姿が交じり合うエリアです。
やや閉鎖的ですが、鳥のさえずりが絶えることの無い、ちょっと不思議な空間です。

農園周辺の通路も含めて、できる限りの環境整備を、自分の仕事と考えて、活動しています。
周辺は、例年より、除草作業の回数は少なくなっており、春に太陽光パネルの設置計画を知った隣りのエリアは、これまでは定期的に除草されていましたが、今は、伸び放題の草で覆われました。
こちらの畑も、9月まではとてもご覧いただけるような姿ではありませんでした。
刈払機で、ようやく、ここまでできました。

堂山農園のように、メヒシバで覆われ、株が枯れてしまうような事態にはなりませんでしたが、暑さでの生育不良はありました。
ようやく、収穫可能な株が揃ってきました。
肥大する株は見られません。
周辺整備も含めて、しっかりと管理していきたいと思います。
(2画像とも2025年11月27日撮影)

チコリーの多菜畑農園 