

2026年9月
季節の便り
農園の近くにある、シンボルとなるような樹木の季節ごとの姿をご覧いただきます。
少しでも季節の移ろいを感じていただければ良いのですが、なかなかです。
千町のクスノキ

千町農園の入口近くに生える、4本のクスノキです。
小高造園さんの敷地の中にあります。
その内の1本は、幹の太さが3メートルを超え、巨樹の範囲に入ります。
※環境省の「巨樹・巨木林データベース」の上で、原則として、地上から130センチメートルの位置での幹回り300センチメートルを超える樹木を「巨樹」と定義しています。
(ツバキなど例外はあります)

葉は、ほぼすべて光沢を持ったクスノキらしい姿に戻りました。
5月から6月に白い小さな花をたくさん着けましたが、その後に画像のような、やはり小さな実が見られます。
「クスノキノート」のような、まとまった記事をご紹介しているのに、一年間の詳しい生育の変化は、つかんでいませんでした。
機会を見て、まとめてみたいと考えました。

クスノキの道を挟んだ隣接地は、たばこ畑です。
毎年、その成長の早さには、驚かされていました。
すでに収穫は終わり、黄色く変色した残りの葉は、少しみじめな姿を現し、寂しい感じがします。
花は6月頃に花芽を付けた処で、すべて切除されますが、この時期いくつかの株に、再び花が咲きます。
(2026年8月30日撮影)

粟生野円立寺のボダイジュ(茂原市指定天然記念物)

粟生野堂山農園近くの顕本日蓮宗の円立寺(えんりゅうじ)墓地に生える
ボダイジュです。
樹齢は800~900年と言われています。
すでに主幹は枯れ、残った台木から10本ほどの芽木が、巨樹を構成しています。
このボダイジュは、シナノキ科に属する落葉広葉樹です。

6月中旬に咲いていた花はすでに終わり、小さな白い実と思われるものを、花の後に付けています。
先月にもご紹介している通り、花の咲いている期間は、かなり短いかと思われます。
夏の終わりの時期に、必ず撮影に訪れていますが、葉が黒や白の斑紋のようなものが現れ、厳しい夏の暑さで、すっかり疲れ切ったような姿に、毎年、少し感傷的になります。
(2026年8月30日撮影)
2026年6月に花の開花を見ることができました

派手ではありませんが、とても印象的で、後々まで記憶に残ります。
(2026年6月11日撮影)

小さな鈴の束が吊り下がっているようにも見えます。
茂原市の資料にもボダイジュの花については述べられておらず、あまり知られていないのかも知れません。
どのような過程を経て、この地にとても長い期間に渡り、このボダイジュは生きているのかは、想像することも難しいですが、円立寺の歴史もひも解きながら、引き続きご紹介したいと思っています。

粟生野蓮沼のイチョウ

粟生野蓮沼農園に近い、竹林に囲まれた大きなイチョウです。
タケが密集していて、踏み入れることが難しく、
幹回りを測ることなどはできていません。
より近づいてみると、数多くの幹の集合体により、
構成されているように見えます。
正確な状態をいつか確認できるようにしたいと思います。
改めて、堂々とした「無名の孤樹」を感じます。

草をかき分け、久々に近づいてみました。しかし、木の真下までは、たどり着けませんでした。
結構、圧倒される姿です。
こちらだけではなく、例年、除草作業が行われていた場所が、
今年は放置状態になっているケースが多くなっています。
粟生野蓮沼農園の付近は、里山の雰囲気もある、
小さな自然がいっぱいの環境です。
(2026年8月31日撮影)

農園の今
千町農園

強力な刈払機と非常によく刈れるチップソーの組み合わせで、効率的に広い範囲ができるようになりました。
計画的にはいかないまでも、効率的に広範囲の除草ができるようになり、今までのような、焦りの気持ちは軽くなりました。
久々に南側の隅まで、行き着きました。
完璧ではないものの、除草については、返却までに終えられる目途は立ちました。

名残りのチコリーがまだいく株か残っています。
アイキャッチ画像のような、チコリーが密集していた光景は遠い昔の事のようです。
一方で、寂しさよりも、粟生野に集中できることに、少し、安堵している処です。
少しずつ、農業資財の移動を始めています。
(2026年8月30日 撮影)
※千町農園については、来年(2027年)1月末で借用を終えることになりました。

粟生野農園(堂山)

8月13日から14日にかけての「令和8年千葉豪雨」の際は、西側が水没しました。
画像では、遮熱ネットの奥側(左側)の約半分です。
しかし、この畑は水の浸透が早く、15日には水は引いていました。
幸いにも、チコリーの株は生きていました。

8本の畝のチコリーの生育は、残念ながら、順調とは言えません。全体の60~70%程度の生育率かと思います。
実は、今年の春までは、水分を切らさないことが最優先課題と認識していましたが、それ以上に高温防止が重要と再認識しました。
遮熱ネットの固定が十分でなく、畝の一部の発芽株を死滅させてしまうこともありました。
猛暑の中でしたが、遮熱ネットの中では、チコリーの葉はグリーンの葉を茂らせてくれています。

Aエリアについては、昨年(2025年)に比べれば、メヒシバ除去は、やや進められましたが、克服したとはとても言えません。
実は、言い訳にはならないのですが、キジのカップルがここで巣を作っている可能性が高いために、草刈りを中止しています。
今年は、除草中に2回ほど、キジのメスが卵を温めている処を危うく壊しそうになりました。
やはり、もし、巣があるのなら、見守るしかありません。
(2026年8月31日撮影)


粟生野農園(蓮沼)
粟生野農園(堂山)から県道138号を渡って、南白亀川(なばきがわ)水系の小中川(こなかがわ)に注ぐ水路沿いの静かな環境の畑です。
2023年末から、栽培を始めました。
里地らしい自然の姿と太陽光パネルが敷設された姿が交じり合うエリアです。
やや閉鎖的ですが、鳥のさえずりが絶えることの無い、ちょっと不思議な空間です。
2025年にはネアカヨシヤンマの生息を確認しました。

8月中に久々に全体的に刈払機で除草することができましたが、2週間もすれば、何もしていないのと同じような光景になります。
千葉豪雨の時は、近くを流れる水路(大網白里市で氾濫した小中川に流入)が氾濫し、近づくことさえできませんでした。
9月には、整えた圃場をお目にかけられるように、何とかしたいと思っています。
(2026年8月31日撮影)
チコリーの多菜畑農園