

2025年10月
季節の便り
農園の近くにある、シンボルとなるような樹木の季節ごとの姿をご覧いただきます。
少しでも季節の移ろいを感じていただければ良いのですが、なかなかです。
千町のクスノキ

千町農園の入口近くに生える、4本のクスノキです。
その内の1本は、幹の太さが3メートルを超え、巨樹の範囲に入ります。
普通によく見られるアオスジアゲハは、クスノキを食草にするのですが、たまたまなのか、ここで飛ぶ姿を見ることはあまりありません。
(2025年9月26日撮影)

千町農園の中に生えている若いクスノキです。
比較しなければ、これはこれで立派な姿です。
クスノキに関して、いろいろ調べましたので、遠い先ですが、ここでどんな巨樹になるのか、想像して楽しんでいます。

4本のクスノキの道を挟んで向かい側にたばこ畑が広がっています。
収獲が終わり、余り美しいとは言えない光景ですが、お目にかかる機会も少ないかと思いますので、ご紹介してみます。
茂原市に移住して12年程ですが、たばこ畑はかなり減っています。
(2025年9月24日撮影)

粟生野円立寺のボダイジュ(茂原市指定天然記念物)

粟生野堂山農園近くの顕本日蓮宗の円立寺(えんりゅうじ)墓地に生えるボダイジュです。
樹齢は800~900年と言われています。
すでに主幹は枯れ、残った台木から10本ほどの芽木が、巨樹を構成しています。
このボダイジュは、シナノキ科に属する落葉広葉樹で、今は、秋の気配を漂わせています。

毎年、今の時期に訪ねると、猛暑を乗り越えたものの、疲れを隠せないような、葉の雰囲気を感じます。
6月の短い期間に見られる黄色い小さな花の集合体を思い出すと、余りのギャップに、少し寂しい短い秋の訪れも実感することになります。

今回の撮影中に気が付きましたが、芽木の生えだしている台木の中央部から、細いササが生えていることを見つけました。
どのような過程を経て、この地にとても長い期間に渡り、生きているのかは、想像することも難しいですが、円立寺の歴史もひも解きながら、ご紹介したいと思っています。
(3画像 2025年10月2日撮影)

粟生野蓮沼のイチョウ

粟生野蓮沼農園に近い、竹林に囲まれた大きなイチョウです。
タケが密集していて、踏み入れることが難しく、幹回りを測ることなどはできていません。
より近づいてみると、数多くの幹の集合体により、構成されているように見えます。
正確な状態をいつか確認できるようにしたいと思います。
改めて、堂々とした「無名の孤樹」を感じます。

今年(2025年)は、イチョウの木の周辺の草が放置状態になり、夏以降は近づくことが難しくなっています。
できれば、何とかしたいとは思っていますが。
粟生野蓮沼農園の付近は、里山の雰囲気もある、小さな自然がいっぱいの環境です。
(2画像 2025年9月27日撮影)

千町農園

放置状態が続いていましたが、刈払機を使って、少しずつですが農園らしい姿をお見せできるようにして行きます。
しかし、もう10月ですが、まだ追い付きません。
それでも不耕起耕作の農園のような姿です。
(実際にそうすることもどうなのか研究してみようか考えています)

千町農園にはチガヤが侵入してきており、一度、刈払機で根元から刈っても、2週間も経てば、もうこのような姿です。
ちょっと開き直って、何度でも繰り返し刈り続けます。
いつか、カヤカヤ馬のミニチュアでも作れたらと、能天気に考えたりしています。
(2画像 2025年9月24日撮影)

粟生野農園(堂山)

7月末には、通路も含め、8本の畝はメヒシバに覆われてしまいました。
懸命に手作業での除草を行いましたが、全くと言っていい程、歯が立ちません。
猛暑の中、順調に生育していたチコリーの株たちは、次第にメヒシバに覆われ、姿を消して行きました。
(2025年7月31日撮影)

6月頃までは、メヒシバの中でもチコリーは株の中心の葉が変色するものもありましたが、何とか生育できていました。
残念ながら、完全にメヒシバに覆われたチコリーの株は、猛暑もあって枯れて行きました。
夏にフィールドで枯れる姿は、初めて見ることになります。
繁茂したメヒシバを除去するには、9月一杯までかかりました。

画像の中心付近に枯れた株の残骸が見られます。
運よく生き永らえた株もあります。秋からの生育を期待しています。
空いたマルチホールには、新たなタネを蒔く予定です。
(2画像 2025年9月23日撮影)


粟生野農園(蓮沼)
粟生野農園(堂山)から県道138号を渡って、小中川に注ぐ水路沿いの静かな環境の畑です。
2023年末から、収穫を始めました。
里地らしい自然の姿と太陽光パネルが敷設された姿が交じり合うエリアです。
やや閉鎖的ですが、鳥のさえずりが絶えることの無い、ちょっと不思議な空間です。

農園周辺の通路も含めて、できる限りの環境整備を、自分の仕事と考えて、行っています。
やはり、とてもご覧いただけるような姿ではありませんでした。
刈払機で、ようやく、ここまでできました。
周辺は、例年より、除草作業の回数は少なくなっています。

堂山農園とは違い、メヒシバに覆われるような事態にはならなかったのは良かったのですが、2023年頃までは、夏期にも株の成長を確認できていましたが、昨年からは、全くと言えるほど、この時期の成長は見られなくなりました。
短い秋期には、どのような姿を見せてくれるのでしょうか?

チコリーの多菜畑農園 